岩井医院|大阪府茨木市 内科 糖尿病専門医 甲状腺疾患 バセドウ病 橋本病

〒567-0802
大阪府茨木市総持寺駅前町10-11
TEL:072-627-2061
24時間ネット受付
トップページ»  よくある質問

よくある質問

糖尿病とは?

インスリンにより一定範囲内に保たれていた血糖値のバランスが崩れることにより高血糖が起こり、糖尿病が発症します。 糖尿病は発症初期には症状がないことが多いのですが、治療せずに放置していると3大合併症である神経障害、網膜症や腎症のみならず冠動脈硬化症、脳血管障害や閉塞性動脈硬化症を併発します。また、血糖コントロールが悪いと膀胱炎や肺炎などの感染症にかかりやすいと考えられています。

糖尿病の3大合併症って何ですか?

慢性的な高血糖により知覚神経・自律神経、網膜や腎臓に特徴的な症状・症候を引き起こします。このため、糖尿病神経障害、糖尿病網膜症と糖尿病腎症をまとめて糖尿病の3大合併症と呼んでいます。

糖尿病があるとどんな症状がありますか?

中等度以上の高血糖が持続すると口渇、多飲、多尿、体重減少、疲れやすいなどの症状が出現します。
長期間高血糖が持続すると3大合併症が出現します。以下にそれぞれの症状を示します。

(1)糖尿病神経障害では、両側の下肢のシビレや感覚低下、起立時のふらつきなどがみられます。

(2)糖尿病網膜症は、初期には無症状です。かなり病気が進行して初めて視力が低下したり、物がゆがんで見えたり、飛蚊症や目のかすみなどの目の症状が出現します。ひどい場合には眼底出血や網膜はく離で失明して初めて糖尿病と診断される場合もあります。

(3)糖尿病腎症は、早期には微量な尿蛋白が認められるのみで自覚症状はありません(早期腎症期)。腎症が進んでくると、下腿浮腫、呼吸不全、尿毒症など腎不全に伴う症状が出現してきます。さらに慢性腎不全が進行すると人工透析が必要になります。

糖尿病があると動脈硬化が進行しやすいと聞きましたが、動脈硬化の病気にはどんな病気があるのですか?

(1)冠動脈硬化症(狭心症、心筋梗塞)、(2)脳血管障害(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、一過性脳虚血発作)と(3)閉塞性動脈硬化症・頚動脈硬化症があります。

糖尿病はどのように診断するのですか?

血糖値とHbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シーあるいはグリコヘモグロビン)値、糖尿病に出現しやすい自他覚症状および網膜症の有無により診断します。

血糖値とHbA1cについて教えて下さい。

血糖値は血液中のブドウ糖(グルコース)の濃度のことです。主に食事を摂ることで変動しますが、健常人では主にインスリンの作用により一定範囲内になるよう調節されています。
HbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シーあるいはグリコヘモグロビン)は、赤血球の中にあるヘモグロビン(血色素、Hb)にブドウ糖が結合したものです。HbA1c値は、採血時から過去1~2ヶ月間の平均血糖値を反映しており、食事などの影響による急激な血糖値の変化を受けにくいため血糖コントロールの指標に使用します。

血糖値とHbA1cの基準値を教えて下さい。

空腹時血糖値の基準値は70~109mg/dl、食後2時間値で140mg/dl未満、HbA1cの基準値は4.3~5.8%です。
空腹時血糖値が126mg/dl以上、随時血糖値あるいは糖負荷試験で2時間値が200mg/dl以上、HbA1c(NGSP値)6.5%以上の場合に、(条件がそろえば)糖尿病と診断されます。

*糖負荷試験:75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)のこと。ブドウ糖(例えば、トレーランG)服用前後に血糖値を測定し糖尿病の診断を行う。同時に、血液中のインスリン値を測定するとインスリン分泌能もわかる。

糖尿病の検査はどの程度の間隔で受ければよいですか?

一般的には、血糖値は必要に応じて行い、HbA1cは1~2ヶ月に1回測定します。合併症の検査は最低でも1年に1回チェックすることが合併症を見落とさないために必要です。
しかし、血糖のコントロール状況、合併症の有無および治療内容などにより検査を行う間隔にかなりの差がでます。例えば、食事療法と運動療法のみで血糖コントロールがよく、しかも、合併症が全くない場合には血糖値やHbA1c測定は数ヶ月に1回で十分なことが多いです。が、インスリン治療をしているにもかかわらず血糖コントロールが不十分で合併症も進んでいる場合には1ヶ月に1回以上の血糖値やHbA1c測定が必要な場合が多いです。
検査の間隔は、糖尿病の病状によりかなりの差があることをご理解いただく必要があります。

現在、症状もなく体調も良いのですが、それでも糖尿病を治療しなければいけませんか?

糖尿病は5~10年以上も無症状のことが多いため、症状の有無だけで判断してはいけません。何らかの症状が出現したときには、既に、3大合併症や動脈硬化症がかなり進行していることがあります。このことから、症状がなくても血糖値やHbA1cが基準値を超えている場合は定期的な検査を行い病状に応じて治療をしなければなりません。

糖尿病は、薬を飲めば治りますか?

残念ながら治りません。
しかし、日々の治療を継続することで健康な方と全く変わらない生活をおくることが可能です。合併症を併発したり、合併症が悪化したりすることのないように、食事療法を基本治療として治療を継続しましょう!

一度インスリン治療を始めると一生しないといけませんか?

そんなことはありません。 糖尿病の発症早期にインスリンでしっかり治療してあげると数ヵ月後にはインスリンを使用せずに食事療法と運動療法のみで糖尿病が管理できる方もおられます。 インスリン自己注射が出来るだろうか、低血糖が心配だ、などといった不安はあるかもしれません。しかし、時期を逸せずそのときの病状に応じて治療を選択することが結果的にはご自身のためになるのです。

糖尿病の治療を開始してから血糖値は落ち着いてきたのですが、最近太ってきました。薬の副作用ですか?

いいえ、ちがいます。 インスリン分泌を促す経口糖尿病薬やインスリン療法などで治療を行っている場合、適切なカロリー摂取をしていると適切な体重を維持できますが、過剰なカロリー摂取をしているとインスリンの働きにより肥満になります。このため、薬物治療をしていても食事療法に十分に注意を払う必要があります。

低血糖とその対処方法について教えて下さい。

低血糖は、通常、血糖値が70mg/dl以下になると生じます。
低血糖症状には、手指振戦・発汗・動悸などの血糖値が急に低下した時に生じる症状(交感神経刺激症状)と空腹感・目のかすみ・眠気(生あくび)・意識レベルの低下・痙攣など脳の栄養不足の時に生じる症状(中枢神経のエネルギー不足)があります。
低血糖症状の出現した時にはブドウ糖、ブドウ糖を含むジュースあるいは用意されている食事などを摂取すると良い。

メタボリックシンドロームは最近発見された病気ですか?

糖尿病が食生活のみだれや身体活動量の低下に伴って発病し悪化する事が多いことはよく知られています。糖尿病以外にも高血圧、高脂血症や肥満などは不適切な生活習慣に左右されることが多いため生活習慣病と総称されます。生活習慣病のなかでも糖尿病、高血圧、高脂血症そして肥満(特に、内臓脂肪型肥満)は同時に合併することが多く、これらの疾患を多く併発していると冠動脈硬化症や脳血管障害などの動脈硬化症の発症リスクが高くなります。このため、簡単に計測できるウエスト周囲径をスクリーニングとして生活習慣の改善を促すための病態としてメタボリックシンドローム(代謝症候群)と命名されました。

メタボリックシンドロームと診断され、やせたいのですが、なかなかやせません。どうしたらよいのでしょう?

体重は、エネルギー貯蔵とエネルギー消費のバランスが保たれることにより維持されています。Body mass index(BMI)あるいはウエスト周囲径(内臓脂肪面積)のいずれかが基準値を超えている場合には、食べ過ぎ(カロリーの過剰摂取)か、運動不足(エネルギー消費の低下)のいずれかです。不適切と思われるライフスタイルがあれば、徐々に克服しましょう!決して、ダイエットには王道はありません